色々なジャンルのミステリが詰まった短編集

7つのテーマに分けられた短編集。それぞれ密室、倒叙安楽椅子探偵バカミス、????、SF、日常に分かれている。
実はこれまで小林泰三が書いてきた作品の登場人物が出てくる。『密室・殺人』のネタバレが微妙に入ってるかも。
一番気に入ったのはもちろんバカミス部門。超限探偵Σは最高すぎる。
そういえば????では「超限探偵Σ」(『目を擦る女』収録)のネタバレが微妙に入ってる。
小林泰三ファンにとっては嬉しいサービスだし、最初にこの作品から小林泰三に入るのも逆におもしろいかも。
しかし、こういった幅の広い短編集が書けるのも、ホラー、SF、ミステリーの領域をカバーできる小林泰三だからでしょう。

残り41冊

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