2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ぐるぐる廻る謎、ぐるぐる回る

この作品に一番ふさわしい言葉は回転だと思う。 視点が交互に替わっていって、読者を困惑させどれが本当なのかわからなくなる。 まるで、回転椅子に座っているような気分だ。 東野さんの帯の紹介文は適切だ。 読んでいくうちに続きが気になって、すぐ読めて…

とある一族の悲劇

言わずもがなという海外古典名作。 探偵ドルリー・レーンの論理的な推理がこれでもかという風に決まるラストはすごい。 なぜマンドリンでなければいけなかったのかという疑問の答えはすごいなあ。 日本でもできるトリックかな?残り77冊next 黒田研二『ウェ…

ロジックではなくマジック。 圧倒的な知識量

ファンになってしまった。 駒子シリーズは北村薫の『私』シリーズと似ているのだけれど、やっぱり違う。 モラトリアムを描いてる作品が好きなのかもと思った。残り79冊殊能将之『美濃牛』いろいろな知識をペダントリーとして効果的に使用した作品。 横溝正史…

犯人も探偵も被害者も一生懸命です

このミス2位にもなった『扉は閉ざされたまま』の続編です。 倒叙ものです。しかし、そこはさすがといったところか、石持さん。 犯人&被害者vs探偵という珍しい構図になっています。 なぜなんだろう、普通は主人公と犯人の戦いは主人公側、つまり探偵側を応…

映画業界丸わかり?

バカミスキング、霞さんの新刊です。 自身初?といっていい短編集らしいです。 犯人がやけにあっさり罪を認めてお開きになるのが気になったけど、短編だし。 やっぱり動物がいるのがある意味すごいな、と思ってみたり。 え?死写室に動物の名前入ってないっ…

ようこそ。ここが、青春の終わりだ。

道尾さんはこれで二作目。 ミステリーとしてだけではなく、物語としてもおもしろかった。 ラットマンというのはネズミ男のことではく、心理学用語なわけですが、これがキーワードになります。 やはり、よかったのはラットマンをうまく使っていたことです。 …

驚くがいい、という帯どおり驚きました。 こんなにも登場人物に対して公平に扱われるとは。 久々に事件に巻き込まれるタイプの名探偵ものを読んだ気がする。 探偵が好きだな〜柄刀氏の密室キングダムを読む前にワンクッションを置きます。 理由は分厚いから…