2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

大学生の生態

文章が読みやすい。ていうかすごい特徴的なのに読みやすい。 読んでる最中は主人公がずっと知り合いの先輩に似ているなあとか思いながら読んでいた。 なんていうか、イイ。残り15冊next 川端康成『雪国』

倒叙の名作とごった煮と珠玉のホラー

リチャード・ハル『叔母殺人事件』 海外古典名作。倒叙もののなかでも有名な作品。 倒叙ものを逆手に取った名作であるなあ。 独特な言い回しが翻訳ものたる所以というか……残り18冊法月綸太郎『しらみつぶしの時計』 本格から奇妙な味まで。ノンシリーズの短…

本格バカミスとタイトル

霞流一『首断ち六地蔵』 ぽんぽんと出される仮説、そしてそれらが即座に棄却される・・・・・・まさに本格というべき作品です。 あいかわらずトリックはアレな感じですが、だがそこがいいし、最後にきちんと収束されます。 よくこうも見立てられるなあと思ったり。…

本格

本格ミステリでした。いつものごとくキャラクタが壊れているのは言うまでもなく。 そしていつものごとく主人公が気持ち悪かったです。 エンタメ作品なんだけど本格分の方が強い気がした。 さてさて次はどうなることか。残り21冊next 霞流一『首断ち六地蔵』

テンプレ

横溝正史『迷路荘の惨劇』 横溝作品のテンプレ的な作品。テンプレートな犯人、テンプレートな展開、テンプレートな動機。 久々に横溝を読んだので懐かしい気分に浸れました。残り24冊殊能将之『鏡の中は日曜日』『樒/榁』 文庫で読んだので同時収録。 前作…

苦悩3部作の終幕

いわゆるクイーン問題に深くつっこんだ作品でした。 前作『頼子のために』で深く傷ついた綸太郎が立ち直るきっかけを与えた事件でした。 苦悩しまくる綸太郎が見ていて楽しく、かつ本格を読んでいるものとして一度はぶち当たってしまう壁に考えさせられます…

葉桜、イニシエーション・ラブに続く作品

らしいです。 しかし、その挙げられた2作品とは結構方向性が違う気がしますが。 現実感のない作品だなあ。アンチミステリの範疇に入る作品だとは思いますが。 ペダントリ系かと見せて意外と本筋に絡んでいたりするのが意外。残り26冊next 法月綸太郎『ふた…

時間旅行というSFテーマを用いた切ない話

再読。 宮部作品を久々に読み返してみたらおもしろいこと。 この作品の肝となっている時間旅行というSFでも多く書かれているテーマが印象的でした。 歴史が先か、人が先か。 この作品における時間のとらえ方は、結構初めて見たような考え方ではあったんです…

ミステリホラーと友だちを見つけるきみの物語

ミステリホラーと銘打ってるけど、あんまり怖くなかった・・・・・・ ミステリ部分はな、なんだってーー的なこじつけであんまり評価できないかな・・・・・・ 設定が視覚に頼る部分が大きいので漫画とかにするとおもしろそうではある。残り29冊重松清『きみの友だち』 再…