2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

歌野晶午『舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵』

短編集。おしゃまな小学五年生の女の子が難事件を解決! ……というわけではない。探偵役はその叔父の警察官。 歌野さんはいやなところをえぐってくるなあ、あの人を単にいい人として終わらせずに次の話で使って来るとは。 社会派としての一面もある小説ですね…

石持浅海『温かな手』

短編集。ギンちゃんとムーちゃんのキャラクターがよかったのでサクサク読めた。ラストは最初から別れを匂わしてるあたりから切ないんだろうなあと思ったら予想通り切ない感じだった。 こういう展開はありきたりだったり手垢がついているシチュエーションだけ…

法月綸太郎『犯罪ホロスコープ1六人の女王の問題』

実は警官の血を読んでいる間に買ってきてサクサク読んでしまった本。 それほどにおもしろかった…今まで読んできた中で外れが全くといってない作家って法月さんと有栖川さんぐらいだな、要するにガチガチの本格作家ってことだけど。 12星座って言われてやっぱ…

佐々木譲『警官の血』

レポートって辛いですね、おかげで本が読めない読めない。 さて、2008年度このミス1位作品の『警官の血』。ストーリーは三代にわたって警察官になった男たちの話。三部からなる構成だったけど一部が一番面白かったかな。二部、三部になるにつれ息切れしてい…

レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』

ハードボイルドといえばマーロウさん。 …というわけではないですがとても有名な探偵ですね。 ミステリーというか文学的な作品でしたね。 いろいろと思うところはあるのですがマーロウさんの生き方はかっこいいなあ、と思う反面真似したくないなあ。 印象にと…

加納朋子『ななつのこ』

いわゆる日常の謎系ミステリー。 この手のミステリーの代表作家は北村薫がまっ先に挙げられますね。 さらに北村氏の円紫さんシリーズと私シリーズと とても似ていて女子大生が主役という共通点があります。 どちらも好きなのですがこの作品は連作短編という…

蘇部健一『六枚のとんかつ』

ゴミミスとまで言われたかなりの問題作。 いやあ、バカミスですね(褒め言葉) とはいっても時刻表トリックの2本はとてもよかったです。 何より実践していたというところに感動した。 小説に漫才を持ち込んだと思いました。残り97冊

最初に

このBlogを作成した理由は自分の読んだ本を記録するためです。 軽い感想を書こうと思います。 目指せ年間100冊以上。

麻耶雄嵩『夏と冬の奏鳴曲(ソナタ)』

なんかですます調とである調が混ざってるなあ。 どっちかにしないと。読み終わった後の第1声なにこれ?全く結末が理解できなかったのでとりあえず読み返してみたりしたのですが結局よくわからず。 サークルの先輩が批評会でこの作品をしていて真相について会…

山口雅也『生ける屍の死』

山口氏のデビュー作。 死んだ人間が生き返るという現実ではないアメリカで起こった殺人事件。探偵役が死んでしまい、生き返って探偵をするという珍妙な設定に惹かれて読みました。 死生観がメインテーマである。山口氏は設定はハチャメチャでバカミス的なも…

追記

読む本のジャンルはほとんどがミステリーです。一応、ミステリーの感想Blogにしようと思っています。 さらに、今年何冊読んだか、などの把握をするため2008年1月1日から読んだ本をカウントしていきます。なのでこれから16日までに読んできた本もカウントする…