ハラキリ、サドー、ニンジャ、フジヤマ

山口雅也『日本殺人事件』
解説の宮部さんが言っていた野球で例えるなら剛速球投手、ただし球場の形を変化させるみたいな!(なぜか巫女子)
まさしくその通りだよなあ、前提条件を変えているけど、本質的には本格だ。
山口さんの作品は結構テーマ設定がなされている気がするけど、今回は日本人の精神について語っていた。
奇妙奇天烈な世界観でしか起こりえない事件を描くのは本当に得意だよなあ。
まあ、おもしろかったです。

残り40冊

坂木司『青空の卵』
日常の謎系ミステリ。日常の謎系は成長物語を描く意味では最高の題材だと思う。
この話の良いところは一見きれいに終わって一件落着なのにすごく汚いものが見えているところ。
それで本当にハッピーなの? と僕(読者)は思うが、この作品のキャラクターは意に介してないように見える。
日常の謎系だけど、非日常系に見えるのはなんでなんだろうか? やはり、凡人であるべき人物が綺麗すぎるだからだろうか。
それでも、彼は汚い一面を見せている、けど綺麗にしか見えない。

残り39冊

藤岡真ゲッベルスの贈り物』
明かされた真相にな、なんだってー!
MMR的な要素が少し入っているような……とはいっても人類は滅亡しませんが
終盤は疾走感あふれる物語でした。
色々ツッコミどころあふれる作品だった気がしますが、まあいいや。
この作者の他のも読んでみようかな。

残り38冊

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