2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

嗤われたら、終わり。

民俗学を巧みに物語に組み込ませ、それがトリックの中枢となるミステリーを得意とする三津田信三の刀城言耶シリーズ最新作。 山魔の出る忌み山で起こる不可解な密室事件が起こり、さらには連続殺人事件へと発展していきます。 前作の首無の〜の方が僕は好き…

壊れやすい凶器

おもしろかった、以上。・・・・・・というのもなんなので。 二部構成で、第一部は探偵がトリックを見破るところまで、第二部は一転して犯人の視点からの事件を描き、どう犯行がなされたのか明らかになります。犯人があんまり憎めなかったなあ。せっぱ詰まった人間…

僕たちは、幸せになった。

戯言シリーズ読了。 最後のネコソギラジカルはもはやミステリーじゃなくなってはいましたが、そんなの関係ねぇみたくのめりこんで読みました。 ヒトクイマジカルでは、まさかあのキャラが死ぬとは思わなかったなあ。 ミステリ部分はもはやどうでもいいよなあ…

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西尾週間。おもしろいですね。 ジョジョネタ使いすぎだろーというかだいたいわかる自分が怖い。 なんというか、シリーズとしてのおもしろさがあるなあ。 やっぱり語り部とデッドブルーの関係が不安定だから先が気になるんだろうなあ。 破綻がいつ来るのだろ…

バカミスの雄と戯言使い

鳥飼否宇『官能的』 おもしろすぎ、なんというバカミス。 探偵役がすばらしくひどい。そして最後の最後で明かされた真相もこれまたひどい。(褒め言葉) 霞的バカミスではなく6とん的バカミスでした。西尾維新『クビツリハイスクール』 前二作と比べると短…

人間失格です。ごめんなさい。

割とテンプレートに乗っ取っていた1作目に比較し、割と自由にしていた2作目。 西尾イズムというのでしょうか、語り部の信条は揺らぐことなく、それが事件の骨格をなしているなあと。 零崎って意外と事件部分には関わらなかったけど、彼の存在が語り部に考え…

彼らの成長

米澤さんの古典部シリーズの3作目、4作目を一気に読みました。 彼ら4人の視点から語られる文化祭の事件の描いた『クドリャフカの順番』。 そして、高校に入学してからの1年間を通し、少しだけ成長した彼らが見られる『遠まわりする雛』。 どちらもおもし…

全然気づかない

カバーに半分ネタバレのようなことが書かれていたけど、全然気づかなかった。 というか、あそこまで執拗に書き込めるのはすごいなあ。 最後の犯人の告白は説明的すぎたのがアイデア一発の小説だということを示しているな。 違和感がなさ過ぎて、解く材料が少…

足なんて飾りだってどこかの偉い人が言っていた。

ティーンにとても人気な西尾維新。 友人曰く、西尾維新がちゃんとミステリしているのは戯言シリーズの4作目まで― あとデスノートぐらい、と。ということで、ミステリーのトリックの発想としては、なかなか良かったように思います。 首を斬る論理の新しい可…

この人は天才だと確信した――

おもしろすぎる。最後の1行で笑わない人っているの? 相変わらず、料理の描写はおいしそうの一言に尽き、 ハサミ男で見せた王道っぷりはどこに行ったのかと思わせる荒唐無稽な話の展開―― 幕開けの場面から急速におもしろくなった。 石動は本当に名探偵だな…