色々

古処誠二『UNKNOWN』
良作。メフィスト賞にしてはまともな作品(褒め言葉なのか?)
うまく、自衛隊の現状とかを取り上げて、憎まれ役である自衛隊の内部を詳細に描いている。
とある震災で被災したことがある僕としては、自衛隊はいい人たちってイメージなんだけどなあ。
良い探偵役です。ちゃんと事件の芽を刈り取って、後始末もかかさないんなんて。

残り37冊

村上春樹『蛍・納屋を焼く・その他短編』
初ハルキ。独特な文章に世界観だなあ。
「蛍」と「納屋を焼く」と「踊る子人」はおもしろかったなあ。
どこがどうおもしろかったかと説明できるのかと言われたら説明できませんが。

残り36冊

小林泰三『目を擦る女』
「超限探偵Σ」が収録されていると聞いて。
すばらしいSF短編集でした。ゆるい雰囲気のハードSFって感じ。
もちろん、「超限探偵Σ」は最高でしたし、表題作の「目を擦る女」のホラーっぷりもおもしろい。
丸鋸が出てくる短編もオチは読めたけど量子力学的な意味でおもしろかったしなあ。
いや、小林泰三はもっと読まれるべきだ。

残り35冊

牧薩次『完全恋愛』
今年度このミス対象作品の中でもなかなかの出来だと思われるけど、ストーリーとしては個人的な趣味に合わなかったなあ。
仕掛けとか伏線とかすさまじかったので良い作品だとは思います。
伏線が一気に回収される終盤は読んでいておもしろかったです。
あと『エコール・ド・パリ殺人事件』で出てきたフジタとか名前が出てきて美術界を書いた作品で被ったなあとか思った(全然違うけど)
赤朽葉家の伝説』とか『警官の血』とかと同じで時代とともに生きた人物を描いたのかなあと思ったら意外と主人公は時代に流されてないなあ。
赤朽〜に似てるかなあ、純愛ものだったし(これが個人的に合わなかった←けど赤朽〜は平気だった)
や、純愛が苦手というわけじゃないんですが。

残り34冊

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