のりりんの冒険と新鋭の首切り論理とガリレオシリーズ最新作

法月綸太郎法月綸太郎の新冒険』
前作『法月綸太郎の冒険』で図書館の利用者のプライバシーの損害についてのことをよほど気に病んでいたのか、徹底して今回は書いてました。
かわいいよ、のりりん。トリックはいつものごとく切れ味よくてよかったなあ。

東野圭吾『聖女の救済』『ガリレオの苦悩』
どちらもおもしろかったです。
聖女の方はスプリング8が出てて、うれしかったり。あと福山の曲聞いてるのはわらうなあ。
トリック自体はきわめて単純ながら、これは女性の妄執を表してるもんなんだなあとも思い。
割と倒叙形式がこのシリーズは多いよなあ。具体的に言ってないけど明らかにこいつ犯人だもんっていう作品が多い。
まあ、ハウダニット的な謎ですからね、メインは。
苦悩の方は離れの話がよかったね、ドラマになってたらしいけど。
やっぱりガリレオは短編の方がトリックのガジェットは好きだなあ。

詠坂雄二『遠海事件』
収穫作品。いいですね、トリック自体は割とありふれているような気がするけど、見せ方が斬新。
逆転の発想の見せ方。殺人犯佐藤誠もいいキャラ立ってるし、本格っぽくない本格って感じ。
前作読みたいなあ。

133冊目

西尾維新クビシメロマンチスト