法月綸太郎

久々更新

月1回ペースになってるような。 三津田信三『密室の如き籠るもの』 メフィストで表題作以外は掲載されて、読んでいたけども、書き下ろしの「密室の如き籠るもの」が全体の半分の頁を占めているのでお得感が。 刀城言耶シリーズは長編の方がいいと思うなあ。…

今年最初のミステリ

さて、新年なので気持ちをリセットして、新たにカウントを始めたいと思います。 そして去年最後の更新と今年最初の更新に読んだ作家が同じだということはあんまり意図していません。 でも『コズミック』という超弩級の作品で始めることは決めていました。 ち…

今年最後の更新です。

法月綸太郎『二の悲劇』 悲劇の名にふさわしい物語でした悩むなあ。恋愛小説にしても先に読んだモリミーの夜は〜とは百八十度違うなあ 同じ京都なのに清涼院流水『ジョーカー』 今年最後に読んだ〆の作品です。 もう一言で表せますなんじゃこりゃ さて最終的に15…

ごった煮

更新せずに感想をため込んでいたら溜まりすぎました……こまめに書かないとなあ。法月綸太郎『パズル崩壊』 のりりんにしては珍しい感じの短編集。しらみつぶしと似たようなつくり(というかこちらが先) ロスマクの話が好きです。いいのか、あれ?小野不由美…

のりりんの冒険と新鋭の首切り論理とガリレオシリーズ最新作

法月綸太郎『法月綸太郎の新冒険』 前作『法月綸太郎の冒険』で図書館の利用者のプライバシーの損害についてのことをよほど気に病んでいたのか、徹底して今回は書いてました。 かわいいよ、のりりん。トリックはいつものごとく切れ味よくてよかったなあ。東…

倒叙の名作とごった煮と珠玉のホラー

リチャード・ハル『叔母殺人事件』 海外古典名作。倒叙もののなかでも有名な作品。 倒叙ものを逆手に取った名作であるなあ。 独特な言い回しが翻訳ものたる所以というか……残り18冊法月綸太郎『しらみつぶしの時計』 本格から奇妙な味まで。ノンシリーズの短…

苦悩3部作の終幕

いわゆるクイーン問題に深くつっこんだ作品でした。 前作『頼子のために』で深く傷ついた綸太郎が立ち直るきっかけを与えた事件でした。 苦悩しまくる綸太郎が見ていて楽しく、かつ本格を読んでいるものとして一度はぶち当たってしまう壁に考えさせられます…

報復絶倒のスラプスティックミステリ、永遠の恋

法月綸太郎『ノーカット版 密閉教室』 再読。カット版の方を2年前ぐらいに1回読み、どんでん返しの魅力に気づかせてくれた作品。 あの頃と今では、今の方がミステリーに関する知識は多少増えたから、法月さんが仕掛けたオマージュ部分に気づくことができた…

ミステリーランド、これこそ子供向け。 スパイアクションもので氏にはあまり見られないような作風だったような気がします。 しかし、素晴らしい理路整然とした論理はさすがといったところ。 久々に、このような子供向けな、大人のドロドロとした世界が描かれ…

法月綸太郎『犯罪ホロスコープ1六人の女王の問題』

実は警官の血を読んでいる間に買ってきてサクサク読んでしまった本。 それほどにおもしろかった…今まで読んできた中で外れが全くといってない作家って法月さんと有栖川さんぐらいだな、要するにガチガチの本格作家ってことだけど。 12星座って言われてやっぱ…