歌野晶午『舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵』

短編集。おしゃまな小学五年生の女の子が難事件を解決!
……というわけではない。探偵役はその叔父の警察官。
歌野さんはいやなところをえぐってくるなあ、あの人を単にいい人として終わらせずに次の話で使って来るとは。
社会派としての一面もある小説ですね。『密室殺人ゲーム王手飛車取り』、『葉桜の季節に君を想うということ』においてもそうでしたが、新本格以降の作品は基本的に社会派としての側面があるものが多い気もします。

残り91冊

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