石持浅海『温かな手』

短編集。ギンちゃんとムーちゃんのキャラクターがよかったのでサクサク読めた。ラストは最初から別れを匂わしてるあたりから切ないんだろうなあと思ったら予想通り切ない感じだった。
こういう展開はありきたりだったり手垢がついているシチュエーションだけどこういう話に僕は弱い。
寄生獣っぽい設定だな、と思ったらラストもそれなりに似ていた。
石持さんは長編の特殊な密室状況を作り出すことを得意とする作家だけど短編はトリックは弱いけどキャラクターができていたり、料理がやたらおいしそうだったり(笑)侮れないなあ。
鮭とば食いてぇ。

残り92冊
next歌野晶午『舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵』