彼らの成長

米澤さんの古典部シリーズの３作目、４作目を一気に読みました。
彼ら４人の視点から語られる文化祭の事件の描いた『クドリャフカの順番』。
そして、高校に入学してからの１年間を通し、少しだけ成長した彼らが見られる『遠まわりする雛』。
どちらもおもしろかったです。米澤さんは春季限定〜から入った口ですが、どの作品を読んでも外れがない。
ミステリーとしてもおもしろいのですが、青春ものとしてどうしても読んでしまう。
遠まわりする雛では、古典部シリーズで今まで謎だった里志がなぜ摩耶花の想いをはぐらかすのかという理由が書かれました。
そこには、学生時代においてそれなりの人がぶち当たってしまう疑問点がある。
そして表題作の遠まわりする雛の最後ににおいて、主人公折木奉太郎の、里志も陥った、これから訪れようとする自己矛盾の到来を予期させるシーンがある。読みながらニヤニヤしてしまった。
とにかく、古典部シリーズの続編が待ち遠しいということである。
いつまで出すんだろうなあ。
スパッと終わらせてくれた方が嬉しいのだが、続けてほしいなあ（自己矛盾）

残り71冊

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