単純娯楽作品の極み

伊坂作品の特徴として、用意周到な伏線が張られていることが挙げられるが、『ゴールデンスランバー』はその最たる例の作品だろう。
伏線とそれの回収だけでできているんじゃないか、と思わせるぐらい無駄がなく、スマートにできあがっている。
そして、単純におもしろさに特化した物語運びになっており、あっという間に読み終えて、あーおもしろかったなあ、という気分に浸れる作品だろう。
伊坂作品はこれまで、映画化などの映像化が多いが、この作品ほど映像化に向いている作品はないんじゃないだろうか?
伊坂小説の集大成とコピーが打たれていたが、まさにその通りだと思います。

ということで、3,4年後ぐらいに映画化するのを待っています。

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