報復絶倒のスラプスティックミステリ、永遠の恋

法月綸太郎『ノーカット版 密閉教室』
再読。カット版の方を2年前ぐらいに1回読み、どんでん返しの魅力に気づかせてくれた作品。
あの頃と今では、今の方がミステリーに関する知識は多少増えたから、法月さんが仕掛けたオマージュ部分に気づくことができた。
探偵というのは正義の味方で、主人公のはずだと僕は考えていたけど、それを疑った作品はこれが初めてだった。

最後のどんでん返しに次ぐどんでん返しの結末に当時は呆然としたものだったなあ。
探偵役に対して、正直うっとおしいと思ったのもこれが初めてだったなあ(笑)

実は、カット版の方が好きです。ノーカット版の最後のは蛇足かなあと。


瀬名秀明『Every Breath』
久々に感動した作品に出会った。良いラブストーリーです。
瀬名さんは初めて読む作家だったけど、いい雰囲気を持つ文章だ。
んでもって科学者としての視点から生命を語るってのはおもしろい試みでした。
好きになりそうな作家さんです。友人が勧める『デカルトの密室』や『8月の博物館』も読んでみたいです。

残り48冊

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