ミステリホラーと友だちを見つけるきみの物語

ミステリホラーと銘打ってるけど、あんまり怖くなかった・・・・・・
ミステリ部分はな、なんだってーー的なこじつけであんまり評価できないかな・・・・・・
設定が視覚に頼る部分が大きいので漫画とかにするとおもしろそうではある。

残り29冊

重松清『きみの友だち』
再読。
重松作品最高傑作だと個人的に思っている。
小学校や中学校のときに友だち関係で悩んだことって誰にしろあると思うんですよ。
この作品は連作短編集なんで、色々な友だちの関係を描いています。
そのどれかにあてはまるって人が大半だと思います。
友だちって何? という小学中学に一度は考えることを色々なとらえ方から描いています。
この作品は2人称で書かれているのですが、最後に語り部の正体がわかるんですが、感動しますね。
人間って寂しく生きていくことに耐えられないから、常に誰かと一緒にいたくてしかたなく、義務教育中の学校というコミュニティでは特に友だちの存在は重要なんだよなあ。昔はそんなこと考えずに生きてきたけど、今考えると一人でいるってのはありえなかったことだもんな。
重松さんの作品は是非高校時代に読んで欲しい。中学くらいに読むと、近すぎてよくわからなくなるし、大学や社会人になるとある種の達観に似た覚えから見てしまうから理解できない。よくもわるくも不安定な思春期の時に読むとおもしろいと思う。

残り28冊

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