ミステリリーグと台所と妖怪小説

門前典之『浮遊封館』
割と期待していた作品だったけど期待ほどではなかった。
謎の大きさとかは好みなんだけど、知識に深みがないというか・・・・・・建築関係の話は生き生きしていたけど。
もっとがんばってほしい作家さんです。

吉本ばなな『キッチン』
軽く読める。軽すぎる。
3編目の作品になんか囲われた世界を見いだしてしまった。いや女装癖のある男の子が出てくるだけなんだけど。

京極夏彦姑獲鳥の夏
再読。やっぱり名作だなあ。
昔わからなかったうんちくが今だとすこしわかるようになる(量子力学とかね)
蘊蓄小説の走りなわけだけど、ペダントリと見せかけてペダントリではないという実に遠回しなヒントを出しているのがいいね。
久々に京極堂シリーズを読み返したくなった。凶骨あたりまでは2回読んでいるけど(姑獲鳥の夏は今回で3回目)それ以降は1回しか読んでないからなあ。でも新刊も読みたい。

109冊目

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