石持浅海

SF設定ミステリと零崎三天王

石持浅海『ガーディアン』 石持さんお得意のSF設定ミステリ。なんかやっぱり人間味のないヒロインを書くのが得意。 それがいいかは別にして。 特殊な設定下において人間はどう動くか、というのを書くのは石持さんの十八番。 なんか変態チックになってきた。…

エロス

官能小説ばりの描写は人を選ぶ気がする。読んだことないけど、官能小説。 倒叙物。間違いなく、『扉は閉ざされたまま』『君が望む死に方』の流れを引き継いでいる。 狂った人間ばっかりの、石持さんっぽいなあという作品。 その中でロジックを成立させている…

犯人も探偵も被害者も一生懸命です

このミス2位にもなった『扉は閉ざされたまま』の続編です。 倒叙ものです。しかし、そこはさすがといったところか、石持さん。 犯人&被害者vs探偵という珍しい構図になっています。 なぜなんだろう、普通は主人公と犯人の戦いは主人公側、つまり探偵側を応…

石持浅海『温かな手』

短編集。ギンちゃんとムーちゃんのキャラクターがよかったのでサクサク読めた。ラストは最初から別れを匂わしてるあたりから切ないんだろうなあと思ったら予想通り切ない感じだった。 こういう展開はありきたりだったり手垢がついているシチュエーションだけ…