SF設定ミステリと零崎三天王

石持浅海『ガーディアン』
石持さんお得意のSF設定ミステリ。なんかやっぱり人間味のないヒロインを書くのが得意。
それがいいかは別にして。
特殊な設定下において人間はどう動くか、というのを書くのは石持さんの十八番。
なんか変態チックになってきた。

西尾維新『零崎双識の人間試験』
やはりこの戯言シリーズと同じ世界観を有するというのは良い。
人識が人間シリーズの主人公といえば主人公なのだが、タイトルにも含まれている零崎双識、彼はものすごい変態でものすごくかっこよかった。
零崎一賊という特殊な家族の長兄の双識は零崎にとって本当によい兄貴だ。
零崎三天王は全員良いキャラばかりだなあ。

西尾維新零崎軋識の人間ノック
なんていうか割と軋識は影が(以下略)
萩原子荻がなんか能力が上がりすぎてて笑った。
零崎一賊は変態多い中、軋識はかなり常識人に入るけどロリコンなのでやっぱり変態でした。

西尾維新零崎曲識の人間人間
人間シリーズで一番感動したのは実はこの作品。
零崎曲識というキャラの生き様がかっちょよすぎた。
彼の初恋とか少女趣味的な意味での変態さとかすごいよかった。
あれ、零崎三天王って全員ド変態じゃん。

4作目が待てないなあ。しかし、これであの世界との別れってのも嫌だな。
ミステリーとして始まった戯言シリーズもこんなバトル物に移行するとは思ってもみなかったけど、それでもキャラ一人一人が信念を持ち続けているから変わらないように見えるんだな。戯言だけど。
115冊目

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