西尾維新

人でなし

西尾史上、最悪の主人公である彼の14年後の物語。 これで、彼の人となりがかなりはっきりして、ある意味で罰を受けるというか、なんというか、気付いてしまったものは仕方ないねって話。 ミステリ部分。実はやられた……と思ってしまった。少しは考えていた展…

中二病とウェスタン

西尾維新『クビシメロマンチスト』 再読。シリーズを終わって読み返してみると、いーちゃんはなんか酷い奴なんだけどある意味で仕方ないと思ってくる。 刺々しいよね、まだこの頃は。ジェイムズ・リーズナー『聞いてないとは言わせない』 基本的に一本道の作…

傷物と偽物の物語

西尾維新『傷物語』 『化物語』の前日譚。その実は羽川へのセクハラ小説でした。 戦場ヶ原が出てないので少し物足りなかったっちゃあ物足りなかった。 羽川のスペックが高すぎる。西尾維新『偽物語上』 『化物語』の後日譚。ほぼオールキャラがそろい踏み、…

バラバラ死体と青春エンタ

西澤保彦『解体諸因』 おもしろい発想ばかりする作家さんだなあと思った。 本格ミステリというのはバラバラな物を一つにつなぎ合わせる作業に焦点を当てているものなわけだけど、お見それしました。 間違いなく本格です。西尾維新『ネコソギラジカル上中下』…

SF設定ミステリと零崎三天王

石持浅海『ガーディアン』 石持さんお得意のSF設定ミステリ。なんかやっぱり人間味のないヒロインを書くのが得意。 それがいいかは別にして。 特殊な設定下において人間はどう動くか、というのを書くのは石持さんの十八番。 なんか変態チックになってきた。…

世界シリーズ

西尾維新『不気味で素朴な囲われた世界』 主人公が気持ち悪すぎ。以上。西尾維新『きみとぼくが壊した世界』 主役二人の仲良し日常の一幕。 オチはこうなるだろうというか作中で示唆されていたので特に驚きはなかったけどこういう作中作は好きだなあ。103冊…

本格

本格ミステリでした。いつものごとくキャラクタが壊れているのは言うまでもなく。 そしていつものごとく主人公が気持ち悪かったです。 エンタメ作品なんだけど本格分の方が強い気がした。 さてさて次はどうなることか。残り21冊next 霞流一『首断ち六地蔵』

趣味=仕事の一品。これはひどい。

素晴らしいほど作者の趣味が爆発した作品。 異常なほどの会話のテンポの良さとところどころはさまれるパロディやギャグに何回吹いたことか。 キャラクターがみんな立ちすぎている。蕩れ〜、とでも言っておくべきか。 何より忍野がおいしすぎるキャラクター。…

僕たちは、幸せになった。

戯言シリーズ読了。 最後のネコソギラジカルはもはやミステリーじゃなくなってはいましたが、そんなの関係ねぇみたくのめりこんで読みました。 ヒトクイマジカルでは、まさかあのキャラが死ぬとは思わなかったなあ。 ミステリ部分はもはやどうでもいいよなあ…

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西尾週間。おもしろいですね。 ジョジョネタ使いすぎだろーというかだいたいわかる自分が怖い。 なんというか、シリーズとしてのおもしろさがあるなあ。 やっぱり語り部とデッドブルーの関係が不安定だから先が気になるんだろうなあ。 破綻がいつ来るのだろ…

バカミスの雄と戯言使い

鳥飼否宇『官能的』 おもしろすぎ、なんというバカミス。 探偵役がすばらしくひどい。そして最後の最後で明かされた真相もこれまたひどい。(褒め言葉) 霞的バカミスではなく6とん的バカミスでした。西尾維新『クビツリハイスクール』 前二作と比べると短…

人間失格です。ごめんなさい。

割とテンプレートに乗っ取っていた1作目に比較し、割と自由にしていた2作目。 西尾イズムというのでしょうか、語り部の信条は揺らぐことなく、それが事件の骨格をなしているなあと。 零崎って意外と事件部分には関わらなかったけど、彼の存在が語り部に考え…

足なんて飾りだってどこかの偉い人が言っていた。

ティーンにとても人気な西尾維新。 友人曰く、西尾維新がちゃんとミステリしているのは戯言シリーズの4作目まで― あとデスノートぐらい、と。ということで、ミステリーのトリックの発想としては、なかなか良かったように思います。 首を斬る論理の新しい可…