人でなし

西尾史上、最悪の主人公である彼の14年後の物語。
これで、彼の人となりがかなりはっきりして、ある意味で罰を受けるというか、なんというか、気付いてしまったものは仕方ないねって話。
ミステリ部分。実はやられた……と思ってしまった。少しは考えていた展開に似ていたけど、そこまで気が回らなかったなあ……
ちょっと悔しい(笑)
最後の後書きで、来年に出る『ぼくの世界』で世界シリーズは終わりを迎えるということが判明し、くろね子さんの中学時代の話になるそうですが、今回も彼の中学3年生の話を書くと宣言していたのに、実際には大人になった姿を描いたので、『ぼくの世界』でもくろね子さんの大人になった姿が見られるかもね、わかんないけど。

しかし、西尾は見事に脱中二病しちゃったな。

148冊目

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