ごった煮

更新せずに感想をため込んでいたら溜まりすぎました……こまめに書かないとなあ。

法月綸太郎『パズル崩壊』
のりりんにしては珍しい感じの短編集。しらみつぶしと似たようなつくり(というかこちらが先)
ロスマクの話が好きです。いいのか、あれ?

小野不由美『くらのかみ』
ミステリ畑の人ではない人のミステリ。いや、田舎の情景が素晴らしいなあ。
これ、たしか『ギロチン城』殺人事件と同じ時期に読んで、またスクエアか、と思った。
論理的ですよねー、女性作家でここまで論理的に書ける人って珍しいような(そもそも少ないからな)

黒田研二『クレイジークレイマー』
予想外DESU。クロケンさんらしいっちゃあらしいけど。

アゴタ・クリストフ『第三の嘘』
悪童日記』『二人の証拠』に次ぐ作品で3部作のラストらしいですが、前述の作品は読んでません(えー)
とにかく、事実を確定させる記述がまるでない、曖昧なことを書き、読者を翻弄させる作品でした。
どちらがどちらかってのもわかってないしね……
たまにはこういう作品も良いんじゃないかと思いました。

歌野晶午ジェシカが駆け抜けた七年間について』
やられた。わからないよ、あれは。
社会派でもあり本格派の歌野さんですが、今回もそんな感じ。
普通におもしろいですよ。

村上春樹ノルウェイの森
おお、超有名処。なんかハルキらしさを楽しむための作品って感じでした。
好きです、割と。限りない喪失と再生を描くとか帯には書いてたけど、どう読んでも、喪失と代替品での埋め合わせです。
再生してねぇ……


147冊目

next 西尾維新不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界