倒叙の名作とごった煮と珠玉のホラー

リチャード・ハル『叔母殺人事件』
海外古典名作。倒叙もののなかでも有名な作品。
倒叙ものを逆手に取った名作であるなあ。
独特な言い回しが翻訳ものたる所以というか……

残り18冊

法月綸太郎『しらみつぶしの時計』
本格から奇妙な味まで。ノンシリーズの短編集。
密室を新しい視点で捉えたり、倒叙だったり、パズラーだったり、奇妙な味だったり……
とにかくいろいろな作品が詰まっていて楽しめました。
ファイル共有ソフトのことに触れたりしていて、新しいものも取り入れる人だなあと思ったり。

残り17冊

三津田信三『忌館<ホラー作家の棲む家>』
素晴らしい。幻想怪奇という王道なホラーを、メタ構造を取り入れ、本格ミステリとの融合を試みた作品。
非常に楽しめた、なぜなら怖いと思ったから。
主人公の世界と作中作の世界がだんだん近づいていき、どちらがどちらかわからなくなっていくのは怖い。
三津田氏は本格ミステリ作家でもあり、幻想怪奇作家でもあるということを教えられました。
この性質はやはりかの江戸川乱歩横溝正史から影響をすごく受けてるんだろうなと思った。(作中でもその旨に触れている)
ますます三津田氏のファンになりました。

残り16冊

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