海外

久々更新

月1回ペースになってるような。 三津田信三『密室の如き籠るもの』 メフィストで表題作以外は掲載されて、読んでいたけども、書き下ろしの「密室の如き籠るもの」が全体の半分の頁を占めているのでお得感が。 刀城言耶シリーズは長編の方がいいと思うなあ。…

ごった煮

なんか1ヶ月以上更新できませんでした……本が最近読めてないです。 エラリー・クイーン『フランス白粉の謎』 読んでいる最中はしんどいけど、読み終わったら面白かったなあと思う。 あのリーダビリティのなさの中で挑戦状を受け取り推理するのは無理です。有…

イワンのばかとコンプレックス話

トルストイ『イワンのばか他八篇』 寓話集です。どれも欲をかきすぎると罰が当たるぞ的な話です。 こういう小説はあんまり読んでこなかったけど、どれもまあ聞いたことはある感じ。 それがすごいけど。麻耶雄嵩『鴉』 またやらかした的な帯。でも意外とやら…

ごった煮

更新せずに感想をため込んでいたら溜まりすぎました……こまめに書かないとなあ。法月綸太郎『パズル崩壊』 のりりんにしては珍しい感じの短編集。しらみつぶしと似たようなつくり(というかこちらが先) ロスマクの話が好きです。いいのか、あれ?小野不由美…

中二病とウェスタン

西尾維新『クビシメロマンチスト』 再読。シリーズを終わって読み返してみると、いーちゃんはなんか酷い奴なんだけどある意味で仕方ないと思ってくる。 刺々しいよね、まだこの頃は。ジェイムズ・リーズナー『聞いてないとは言わせない』 基本的に一本道の作…

サイコキラー物サスペンスと天馬とユニコーン

セバスチャン・フィツェック『ラジオキラー』 おもしろい。良い大衆小説です。犯人側の意味不明な要求が徐々に解き明かされていくのは『前世療法』と一緒ですね。 劇場型な犯罪と主人公の鬱々とした過去が絡み合い、思わぬ真実が露見していくという流れが読…

読みやすかった

どちらも読みやすかったです。セバスチャン・フィツェック『前世療法』 主人公が鬱々しすぎているのがなんだか良かった。 そっちかあ、と騙されたりおもしろかった。 伏線が綺麗に張られている作品。伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』 伏線といえば…

雪密室と不条理とミステリホラー

麻耶雄嵩『あいにくの雨で』 後述するカミュの『異邦人』もたいがい不条理だと思ったが、麻耶さんは不条理ミステリの代表者だと思った。 なんだろう、この胸にしこりが残るエンディングは。カミュ『異邦人』 動機:太陽がまぶしかったから 不条理だなあと思…

死の直前の比類のない神々しいような瞬間

古典名作。トリックの一部一部が他のミステリで見たことがあったりしたがそれでこの作品の評価が落ちるわけでもない。 流用されるほど愛されている作品の証明だなと思う。 死の直前の比類のない神々しいような瞬間は有栖川氏の短編作品にも使われていて、ダ…

倒叙の名作とごった煮と珠玉のホラー

リチャード・ハル『叔母殺人事件』 海外古典名作。倒叙もののなかでも有名な作品。 倒叙ものを逆手に取った名作であるなあ。 独特な言い回しが翻訳ものたる所以というか……残り18冊法月綸太郎『しらみつぶしの時計』 本格から奇妙な味まで。ノンシリーズの短…

ハードSF

SF特有の固有名詞の多さには辟易したけど、思ったより読みやすかったしおもしろかった。 真相のスケールの大きさは驚くしかない。 そして何より作者の学問の多角っぷりに一番驚嘆した。 何にでも精通してるなあ・・・・・・残り52冊next 芦辺拓『裁判員法廷』

とある一族の悲劇

言わずもがなという海外古典名作。 探偵ドルリー・レーンの論理的な推理がこれでもかという風に決まるラストはすごい。 なぜマンドリンでなければいけなかったのかという疑問の答えはすごいなあ。 日本でもできるトリックかな?残り77冊next 黒田研二『ウェ…

文学とミステリー、フィクションとノンフィクションの垣根を壊す作品らしい。

まあ、よく知らないけど。 文学とミステリーって正反対とは言わないけど、まったく違うジャンルですよね。 貸してくれた先輩には悪いけど苦手な感じだった。 チャンドラーとかはおもしろいと感じたけど、やはり翻訳のせいなのか。 読みたいものはほかにもた…

レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』

ハードボイルドといえばマーロウさん。 …というわけではないですがとても有名な探偵ですね。 ミステリーというか文学的な作品でしたね。 いろいろと思うところはあるのですがマーロウさんの生き方はかっこいいなあ、と思う反面真似したくないなあ。 印象にと…