子供向けでないミステリーランドと4人組シリーズ

殊能将之『子どもの王様』
子供向けではないミステリーランドの一品。『神様ゲーム』には負けますけどね。
団地に住んだことはないけどなんだかノスタルジックな気分を味わいました。
大人になんかなりたくないなあ。

西澤保彦『謎亭論処』
タック&タカチシリーズもほぼ読み尽くしてきた状態になりました。
とりあえずこのシリーズは『依存』でいったん終わっているから、あとは短編集で気軽に彼らの活躍を読むだけで楽しくなります。
なんていうかボアン先輩がちゃんと就職してることに違和感を覚えたり、ウサコが結婚してたり、なんだか人は変わっていくんだよなあと改めて思い知る。そんな中タックはプー太郎という素晴らしくモラトリアムの真っ最中というのがなんだか安心感を覚える。
たまに彼らが学生の頃の話が入るとほっとするのはなんでだろう。
やっぱりいいなあ。

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