西澤保彦

物理トリックの名手と子供向け?と西澤マジック

クリスティは諸々の都合上読むのを中止しました。まあ、再読だしね。北山猛邦『『ギロチン城』殺人事件』『少年検閲官』 『城』シリーズの中でも好きなほうかも。 北山さん全体に言えるけど、幻想的で終末的な世界観が好きだ。 少年〜のほうは世界観をトリッ…

バラバラ死体と青春エンタ

西澤保彦『解体諸因』 おもしろい発想ばかりする作家さんだなあと思った。 本格ミステリというのはバラバラな物を一つにつなぎ合わせる作業に焦点を当てているものなわけだけど、お見それしました。 間違いなく本格です。西尾維新『ネコソギラジカル上中下』…

子供向けでないミステリーランドと4人組シリーズ

殊能将之『子どもの王様』 子供向けではないミステリーランドの一品。『神様ゲーム』には負けますけどね。 団地に住んだことはないけどなんだかノスタルジックな気分を味わいました。 大人になんかなりたくないなあ。西澤保彦『謎亭論処』 タック&タカチシ…

酒飲み4人組

西澤保彦『麦酒の家の冒険』不可思議な出来事から事件の全体像を組み立てる安楽椅子探偵ぶりがおもしろい。 あの妄想力はすごいなあ、このシリーズの魅力の一つに推理合戦があるわけで各々の妄想を競わしているのを見るのが楽しい。西澤保彦『黒の貴婦人』時…

周到すぎるプロットに味わい深い終わり

素晴らしい作品でした。 シリーズの最初からのちりばめられていた伏線を見事回収し、一つの区切りを与えた作品です。 人間は無意識下で自分を守るための行動を起こしていて、無意識下において相手を攻撃する。 人間の業というかなんというか、深いものなんだ…

タック&タカチシリーズ

どれもこれもよかったです。西澤さんはてっきりSFミステリを書く人なんだろうなあと読んだこともないのに思っていたんですが、青春ミステリの書き手としても非常に素晴らしい人であったと思い知らされました。 シリーズとして一貫してテーマがあるのもよいで…